YASHICA ELECTRO 35 MC

今日はヤシカ エレクトロ 35 MCのフィルムカメラ修理をご紹介します。

35MCはヤシカのエレクトロシリーズの最小機でありながら、搭載されているレンズの写りが良いとの評判です。

発売年月は1973年(昭和48年)4月で、価格は24,300円でした。
レンズはヤシノン DX 40mm F2.8(4群4枚)、コパル製のシャッターを利用しており、シャッター速度は約4秒~1/500秒となっています。ピント合わせはゾーンフォーカスなので、目測で合わせる形です。

シャッターボタンを半押しすると、トップカバーとファインダー内に緑色のランプが点灯します。
電子シャッターによる絞り優先EE機で、このランプはそのEE機構の動作確認と電池チェックを兼ねています。

電子シャッターを搭載しているので、撮影状況によって、4秒というスローシャッターも切れます。
しかし、マニュアルでシャッター速度は決められないため、撮影者は絞りと撮影距離を決めたら、あとはカメラ任せとなります。

修理内容

こちらのヤシカ エレクトロ 35 MCですが、シャッター羽根の動きが悪いことと、通電しない(トップカバーのランプが点灯しない)とのことです。

シャッター羽根の動きが悪いのは写真の赤丸部分の動作が悪かったためです。
こちらを清掃することで、動きが良くなりました。

通電しない(トップカバーのランプが点灯しない)のは、写真の赤枠の接点の接触不良です。
接点が接触するようにすることで、ランプが点灯するようになりました。

こちらの記事の目的は、修理をご依頼していただいたお客様に向けての修理内容のご紹介となっております。
こちらの記事を見て、お問い合わせいただいたお客様の同一機種のカメラ修理をお約束するものではありませんので、あらかじめご了承ください。