リターンミラー部分の故障(ミラーアップ状態)、電池を入れる部分の腐食(電池の液漏れ)、カビのようなものが発生しているなど、これら以外にも異常があるところは修理を欲しいとのことで、修理依頼がありました。

修理内容

PENTAX SPF フィルムカメラ修理

ミラーアップ

ミラーアップは、シャッター周りの油切れが原因で、一連のシャッター動作が途中で停止したため、ミラーアップを起こしていました。

こちらは、カメラを分解して、必要な箇所へ注油を行い、シャッターは正常に切れ、ミラーアップも解消しました。

露出計動作不良

露出計は故障しており、受光素子および露出計基板の部品交換が必要な修理となりましました。

セルフタイマー不良

セルフタイマーのスタートボタンが固着しており、押されたままの状態になっていました。

こちらは、固着したスタートボタン部分を、微量の溶剤で溶かすことで、正常に動作するようになりました。

修理内容まとめ

  • ミラーアップ修理
  • シャッター幕軸注油
  • スローガバナー注油
  • シャッター速度精度調整
  • 露出計基板部品交換
  • 露出計受光素子部品交換
  • 露出計精度調整
  • セルフタイマー固着修理
  • 劣化モルト交換
  • ファインダー分解清掃
  • フィルム室清掃
  • 外観清掃
  • 点検

PENTAX SPF 仕様

形式35㎜フォーカルプレーンシャッター式一眼レフ
ファインダーペンタプリズム固定 倍率0.88倍
シャッター機械式布幕横走りフォーカルプレーン
シャッタースピードT・B・1~1/1000秒
マウントM42マウント(スクリューマウント)
測光方式TTL開放平均測光 CDS(硫化カドミウムフォトダイオード))
電源水銀電池x1個(H-B型)
大きさ幅143mm x 高さ93mm x 奥行91mm
重量894g
発売年月1973年(昭和48年)
発売価格42,000円
PENTAX SPF フィルムカメラ修理
この修理レビューの目的は、修理をご依頼していただいたお客様に向けての修理内容のご紹介となっております。
こちらの修理ブログを見て、お問い合わせいただいたお客様の同一機種のカメラの修理をお約束するものではありませんので、あらかじめご了承ください。