OLYMPUS WIDE
今日はオリンパス WIDEのカメラ修理を行います。
オリンパス WIDEは1955年(昭和30年)に発売された、ワイドレンズ(Olympus D.Zuiko-W F.C. 1:3,5 f=3.5cm)を採用したレンズシャッターカメラです。
当時は、まだ、高級レンジファインダー機でしかワイド写真が撮れなかったため、オリンパス WIDEは誰でも手軽にワイド写真が撮れることで、爆発的な人気を集め、ワイドカメラブームの先駆者となったとオリンパスのホームページに書かれています。
重量は550gを切るくらいです。発売時の価格は16,9000円でした。1955年当時の大卒初任給は1万円を切っていたようです。
さて、こちらのオリンパス WIDEの主な不具合の症状は3点です。
1.裏蓋の開閉レバーが重い
このカメラはレバーを引き上げて裏蓋を開ける仕組みです。2.ファインダーやレンズの汚れ
3.セルフタイマーの動きが鈍い
1.の開閉レバーは分解して清掃し、ほん少しだけ注油することで滑らかなレバーの動きを取り戻しました。
2.のファインダーやレンズは分解清掃することで、かなりクリアになりました。
3.のセルフタイマーはレンズシャッターと同じ部分にセルフタイマーがあるので、分解して、清掃、注油することで本来の動きになります。
レンズシャッター分解
シャッターはコパル製です。