OLYMPUS PEN D3

オリンパス ペン D3は1965年(昭和40年)9月に発売されました。

オリンパスのサイトによると、当時の価格はケースが付いて10,300円でした。

レンズは大口径のFズイコー32mm F1.7と明るいです。

修理概要

・露出計修理
・露出値確認
・シャッター羽根の分解清掃
・シャッターユニットの清掃注油
・モルト交換
・レンズ分解清掃
・ファインダー清掃
・外観清掃
・フィルム室内清掃

修理内容

こちらのPEN D3は露出計が動作しません。
シャッターは動作しますが、シャッター羽根の動きがやや緩慢な様子です。

露出計不動

PEN D3は背面にあるボタンを押して測光を行います。
ボタンを押すと指針がEV値を指し示します。

露出計はシャッターと絞りには連動していませんので、露出計が指し示したEV値をマニュアルで合わせて撮影を行います。

背面
赤丸部分のボタンを押すと、露出計が動作します。

上面
指針が適正なEV値を指し示します。

トップカバーを開けたところ

露出計は電池室を清掃し電池を入れたところ、露出計の指針が動作することは確認できました。

しかし、かなり露出計の反応がかなり悪く、適切な露出結果は得られない状態でした。

露出計修理のため、カメラを分解して、基板の半田を付け直したところ、露出計の指針動作が良くなりました。

露出計修理後、測定器を使い、光の明暗を変えながら測ってみたところ、数値的にも良好な結果が得られました。

シャッター羽根

シャッター羽根の動きがやや悪いので、シャッター羽根を分解し、清掃を行いました。
シャッターユニット部分も清掃注油を行っています。

シャッター羽根を分解中

レンズシャッターユニット

すでに半世紀以上経過したカメラですが、修理を行なえば、まだまだ、撮影を楽しめるカメラです。

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