OLYMPUS OM-1N
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今日は、オリンパスOM-1Nのフィルムカメラ修理とZUIKO MC AUTO-W 35mm F2のレンズ清掃をご紹介します。
仕様
OLYMPUS OM-1N
形式 機械式35㎜フォーカルプレーン一眼レフ ファインダー 視野率約97%(対実画面) 倍率0.92倍(50mm/距離∞) シャッタースピード B・1~1/1000秒 シンクロ速度1/60秒 測光方式 中央重点平均測光 定点合致式(CdS使用) 電源 MR9 水銀電池 x1 大きさ 幅136mm x 高さ83mm x 奥行50mm 重量 510g 発売年月 1979年(昭和54年)3月 発売価格 54,000円(ブラックボディーのみ) ZUIKO MC AUTO-W 35mm F2
型式 OMマウント 焦点距離 35mm レンズ構成 7群8枚(MC(マルチコート)) 画角 63° 最大絞り f/2 最小絞り f/16 絞り羽根枚数 6枚 フィルター径 55mmねじ込み式 フード 55mmねじ込み式 大きさ 60mm(最大径)× 42mm 重量 240g 発売年 1975年(昭和50年) 発売価格 58,000円 修理内容
カメラ分解整備中 レンズ分解清掃中 こちらのOM-1Nは下記のような修理を行ないました。
・プリズム部品交換(プリズム腐食の為)
・シャッター速度調整
・スローガバナー注油
・シャッター幕軸注油
・露出計不良修理(5段ズレの為)
・露出計調整
・シャッターダイヤル調整
・アイレット緩み修理
・丸環部品交換(金属腐食の為)
・接眼レンズ部品交換(キズ多く視界不良のため)
・ファインダー分解清掃
(接眼レンズ、プリズム、フォーカシングスクリーン、リターンミラー)
・劣化モルト交換
・フィルム室清掃
・外観清掃
・レンズ分解清掃スローシャッター
スローシャッターが許容範囲を超えて遅いため、スローガバナーへの注油を行いました。
注油後、測定器にて速度を測りましたが、許容範囲の速度に収まりました。露出計
露出計は、反応が悪く、5段程度のズレが見られたため、露出計の分解修理を行いました。
露出計の修理後、測定器を使って適正露出を示すよう調整を行いました。シャッターダイヤル
シャッターダイヤルが硬く、操作がスムーズではないため、ダイヤルを少し回し易くすため調整を行いました。
アイレット(吊環)
アイレットにかなり緩みが見られました。
このまま利用すると、アイレットが外れてしまう可能性があるため、アイレットを止めているネジを締め直しました。丸環
ストラップを装着する丸環の金属の一部が腐食しているため、部品交換を行いました。
接眼レンズ
接眼レンズは、キズが酷く、実際にファインダーを覗くと視界不良となるため、部品交換を行いました。
レンズ
レンズについては、分解清掃を実施しました。
残念ながら、カビが目立つ後玉については、コーティング層までカビが入り込んでいるため、清掃ではカビを除去出来ませんでした。
こちらの記事の目的は、修理をご依頼していただいたお客様に向けての修理内容のご紹介となっております。
こちらの記事を見て、お問い合わせいただいたお客様の同一機種のカメラ修理をお約束するものではありませんので、あらかじめご了承ください。
こちらの記事を見て、お問い合わせいただいたお客様の同一機種のカメラ修理をお約束するものではありませんので、あらかじめご了承ください。