初代FEが1978年(昭和53年)に発売されてから5年後、1983年(昭和58年)に後継機のFE2が発売されました。シャッターは、1/4000秒の電子シャッターが実現され、スピードライトの同調も1/250秒に高速化されています。
修理内容
こちらのニコンFE2は、メカニカルシャッターおよび電子シャッター共に、シャッターが切れない状態です。
露出計は、測定器で測ると、1.5段程度のズレが見られます
シャッター不良
シャッター不良の原因は、シャッター幕軸の汚れやシャッターに関連するリンケージの固着でしたので、分解して、清掃、注油等の修理を行いました。
修理後は、巻き上げ操作、シャッター動作共に動作するようになりました。
シャッター動作後、シャッタースピードを測ったところ、マニュアルシャッターについては、問題ありませんが、オートシャッターの動作が遅かったため、測定器を使って調整を行いました。
露出計精度調整
露出計は、測定器を使って測ると、1.5段程度のズレが生じていましたので、調整を行いました。
調整後は、適正露出を示すようになりました。。
カメラ内部のゴミ
ミラーボックス内やフィルム室に、細かな埃や糸くずが多く見られ、フィルムに付着すると写真に影響するため、除去、清掃を行いました。
外装清掃
外装が汚れていたため、清掃して、磨きました。
主な修理箇所
- シャッター不良修理
- オートシャッタースピード調整
- 露出計精度調整
- 巻き上げ軸注油
- ASA感度摺動抵抗清掃
- 絞りリング摺動抵抗清掃
- 劣化モルト交換
- ファインダー清掃
- フィルム室清掃
- 内外観清掃
この修理レビューの目的は、修理をご依頼していただいたお客様に向けての修理内容のご紹介となっております。
こちらの修理ブログを見て、お問い合わせいただいたお客様の同一機種のカメラの修理をお約束するものではありませんので、あらかじめご了承ください。