ニコンF2に用意されているフォトミックファインダーは、全部で、5種類あります。
今回、紹介するファインダーは、フォトミックファインダー(DP-1)とフォトミックAファインダー(DP-11)です。
フォトミックファインダーは、1971年(昭和46年)9月、Nikon F2の発売時に標準のファインダーとして販売され、露出計機能としては、受光素子にCdSを採用し、TTL開放測光式(中央重点測光)、指針式メーター(定点合致式)を備えたファインダーで、フォトミックファインダーシリーズの中で、最も普及しているファインダーではないかと思われます。
フォトミックファインダーはいわゆる「ガチャガチャ」と言われている連動爪方式の半自動開放F値設定機構を備えたファインダーです。
対して、フォトミックファインダーAファインダーは、1977年(昭和52年)年3月に発売され、基本性能は、フォトミックファインダー(DP-1)と、ほぼ変わりませんが、NikkorレンズがAi(Automatic Maximum Aperture Indexing)化されたタイミングで、連動爪方式からAi方式に変更されたファインダーです。
修理内容
こちらのフォトミックファインダーは分解清掃および露出計の精度調整依頼です。


仕様
| 製品名 | ![]() フォトミックファインダー (DP-1) | ![]() フォトミックAファインダー (DP-11) |
| 形式 | TTL開放測光式(中央重点測光) | ← |
| 受光体 | CdS | ← |
| 被写体輝度測光範囲 | 0.25~160000cd/m² ASA100フィルム使用の場合 EV1~EV17 (たとえば50mmF1.4レンズを使用した場合、 f1.4・1秒が適正である明るさから、 f8・1/2000秒が適正である明るさまで連動可能) | ← |
| フィルム感度(ASA)目盛 | 6~6400 | ← |
| 絞り連動範囲 | f/1.2~f/32 | ← |
| シャッタースピード目盛 | B・1~1/2000秒 | ← |
| 開放Fナンバー目盛 | 1.2~5.6 | ー |
| 使用電源 | 1.5V銀電池2個(3V)使用 G13(JISC 8015)相当品 | ← |
| 露出計電源スイッチ | 巻上げレバーと連動 | ← |
| 大きさ | 資料なし | 幅74.5mm x 高さ42.5mm x 奥行65.5mm |
| 重量 | 220g | 200g |
| 発売年月 | 1971年(昭和46年)9月 | 1977年(昭和52年)年3月 |
| 価格 | 29,000円(1974年) | 35,000円(1977年) |
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