Canon New FD 200mm 1:2.8
今日は、キヤノンのNew FD 200mm f2.8のレンズ清掃をご紹介します。
修理内容
修理依頼の内容は下記の通りです。
・レンズ内部のほこり清掃
・中玉付近の薄い曇りの除去
埃、塵
レンズ内部は、埃や塵の混入がありましたが、それよりも大きなゴミのようなものが多く見受けられました。
こちらのレンズは、おそらく過去に分解清掃されていると思われますが、その時のレンズ組み上げ時に、付着、混入したゴミではないかと思われます。
薄曇り
薄曇りについては、清掃を行いました。
ツツキズ
中玉レンズにツツキズが数か所見られます。
前回の分解清掃で付いたものなのか、製造過程でのツツキズなのかは分かりません。
ツツキズはかなり小さなものなので、実際の撮影にはほぼ影響は出ないと思われます。
レンズペーパーの紙片
レンズの中玉と鏡胴の間にレンズペーパーの紙片と思われる紙が挟まっていました。
紙片は、おそらく前回のレンズ清掃時、レンズペーパーが挟まったまま組み上げてしまったものと思われます。
レンズの状態確認を行った際、中玉レンズの隅に見られたカビと思われたものは、このレンズペーパーの紙片でした。
写真は、紙片周辺を拭き取った後のため、紙片が千切れて、少し小さいですが、実際はもっと大きな紙片でした。
紙片は、この写真を撮り終えた後、レンズを枠から取り出し、完全に取り除いています。
カビ
カビは清掃で除去しましたが、カビがレンズコーティング層に食い込んでいたため、コーティング剥がれ、カビ跡が少し残りました。
写真ではカビ跡がハッキリと見えませんが、レンズコーティングが浅く剥がれています。
このくらいのカビ跡であれば、実際に撮影をしても、写真に影響を及ぼすようなものではないと思われます。
作業内容は下記の通りです。
・レンズ内部のほこり清掃
・中玉付近の薄い曇りの除去
・レンズペーパー片除去
・カビ取り清掃
・外観清掃
・中玉付近の薄い曇りの除去
・レンズペーパー片除去
・カビ取り清掃
・外観清掃
この修理ブログの目的は、修理をご依頼していただいたお客様に向けての修理内容のご紹介となっております。
こちらの修理ブログを見て、お問い合わせいただいたお客様の同一機種のカメラの修理をお約束するものではありませんので、あらかじめご了承ください。
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