Canon FX

Canon FX フィルムカメラ修理

1964年(昭和39年)4月、キヤノンフレックスRシリーズから、絞り連動機構を改良し、新しい一眼レフとして発売されたのが、初代機キヤノンFXです。

仕様

形式35mmフォーカルプレーンシャッター式一眼レフレックスカメラ
マウントFLマウント
シャッター布幕横走行フォーカルプレーン
シャッタースピード1~1/1000秒 B・X
ファインダーペンタ固定アイレベル式 倍率0.9倍、視野率=上下90%、左右93%
測光方式外部測光(CdS素子)
電源HD型水銀電池
大きさ幅141.5mm x 高さ91mm x 奥行86mm
重量900g(FL50mm F1.8付き)
発売年月1964年(昭和39年)4月
発売価格44,800円(FL50mm F1.8付き)

修理内容

撮影すると、数枚の写真にシャッター幕のかぶりが見られるため、シャッター速度調整の修理依頼がありました。

また、レンズは、絞り羽根に油が付着して、開閉不良になっていました。

シャッター速度

シャッター速度の調整を行いました。
シャッター幕軸へ注油を行い、測定器を使ってシャッター速度の調整を行っています。

調整後は、全速度において、許容範囲内の速度に収まっています。
測定器上は、シャッター幕の被りなどによるエラーは出ていません。

レンズ

レンズは、絞り羽根に油が付着しており、その影響で、絞り羽根の開閉に不具合が生じていました。

このままの状態では、絞り羽根を絞った際に、写真の露出に悪影響が出るため、レンズの絞り羽根の油の除去作業を行いました。

主な修理内容は下記の通りです。

・シャッター幕軸注油
・シャッター速度調整
・露出計精度確認
・レンズ絞り羽根の油除去
・フィルム室清掃
・外観清掃
この修理レビューの目的は、修理をご依頼していただいたお客様に向けての修理内容のご紹介となっております。
こちらの修理レビューを見て、お問い合わせいただいたお客様の同一機種のカメラの修理をお約束するものではありませんので、あらかじめご了承ください。