「自動絞りが動きません。」ということで、修理依頼がありました。
修理内容
絞り羽根修理
レンズの絞りリングを操作しても、絞り羽根は開閉しない状態です。
原因を調査するため、絞り羽根が直視できる状態まで分解をします。

前玉を外した状態で、中央の羽根部分に油のテカリが見られます。

筒の部分を外すと、さらに絞り羽根の油のテカリが分かります。

羽根の抑え用金属プレートを外すと、羽根だけでなく、その周辺にもかなりの油のテカリが見られます。
修理は、絞り羽根に付着した油を除去するため、すべての羽根を取り出し、1枚1枚、脱脂を行った後、組み戻しを行っております。
また、絞り羽根の周辺に付着した油についても、脱脂を行っております。

修理後、絞り羽根は問題なく開閉しております。
絞り羽根が開閉しない原因は、絞り羽根やその周辺に付着した油によるものでした。

この修理レビューの目的は、修理をご依頼していただいたお客様に向けての修理内容のご紹介となっております。
こちらの修理ブログを見て、お問い合わせいただいたお客様の同一機種のカメラの修理をお約束するものではありませんので、あらかじめご了承ください。